経済学をめぐる巨匠たち / 小室 直樹
今回の記事はちょっと視点を変えて私の読書録にします。
せっかく読んだ本の忘備録的な意味あいで書きます。
第1回は天才小室直樹のこの本です。
小室直樹の本は何冊か読んでみようとトライしましたが、凡人の私が読める本はあまりありませんでした。さすが天才と言われるだけあって、数学、宗教、国家、経済学など様々な分野の本を書いていて、それぞれの分野の論理やルールを自分のものにして、この世の人々向けに解説しているような感じです。
その中でもこの本は私にも読むことができた数少ない本です。
本の内容はタイトルのとおり、経済学の発展に貢献してきた人々をほぼ時系列的に書いています。しかも繰り返し同じ内容を優しく書いているので、分かりやすいと思います。
著者曰く、経済学は近代資本主義にだけ焦点を集中して研究した結果、断然飛び抜けて進歩した学問らしいです。なので、社会主義や古代のことについては対象外とのことです。
また、現代の経済学の主流は、アダム・スミス以来の古典派VSケインズ以来のケインズ派らしいです。
前者の論理は、供給こそが需要を作る。
後者のそれは、需要こそが供給を作りだす。
歴史上、両者は優劣つけがたい戦いをしてきて、出版年の2004当時の段階ではどちらが正しいという決着がついてないようです。
そして、13年経った現在答えは出ているのでしょうか。小室氏が健在であったならどういう答えを出しているのでしょうか。
答えが出ているならばどなたか教えてください。または、どの本を読めばいいなどご教授ください。
経済の分野においては、現在も専門家がインフレにもっていこうと四苦八苦しており、明確な答えを出すのが非常に難しい学問なのでしょう。こういうときこそ、古典派の自由放任が効くのでは・・・・。
以上、ド素人のたわごとでした。